人生を変えるコトバ

2009年03月21日

会計士脳 

勝間和代090321朝日新聞
be on Saturday
勝間式『自分ナビ』宣言
読む会う続ける

毎日0.2%ずつ改善を続けると1年後には、なんと約207になるのです。倍以上です。
愚直に毎日改善を続ける。

企業で良い改善案をだすと褒賞金が出るくらいで、改善が日々できるとは具体的に何をいっているのでしょうか。仮にできても生身の人間ですから体調不良や用事で改善できないこともあるでしょうに。
これを全部無視してローンの金利を計算する様に、ほら2倍になると言えるところが会計士脳だと思います。
これ数字をあげて説明しなくてはならない程のことではないと思うのですが、会計士さんは無理な数字がポンポンでるのですね。それに厳密に0,2%改善できたことを確かめる計算にそのくらいの労力を使うはめになりませんか。


2009年04月04日

続会計士脳 

勝間和代090404朝日新聞
新生be on Saturday
青版beに勝間和代さんが書く
勝間和代の人生を変えるコトバ
Giveの5乗でいこう

この言葉は同僚から聞きました。よく「世の中Give&Take、他人に対していいことをすると、最後は自分に返ってくる」と言われますが、それを突き詰めて「自分の得意技を見返りを求めずGiveしまくる。すなわち Give& GIve& Give &Give& Giveくらいの気持ちで徹底的に利他を追求した方がもっとうまくいく」という発想です。

相変わらずの勝間節でGiveの5乗などと、実際検証しようもない数字を掲げるのは前回と同じ。検証しようもないと言うことは、この文章がほかの目的で読まれていることになります。生き方のヒントや元気を取りもどしたり、立ち直るのための一言をもとめて読むと言った。
結局、「フジマキに聞け」のコラムを含め、経済通なら良きアドバイスを聞けるはずと考える読者がかなりの数いるのでしょう。
しかし会計士という会計士がこういう文章を書くはずがないことのほうが確かです。まさか省力化のために数字を書き連ねて字数を増やす手法ではないのでしょうが、仮にそうだとしても省力化のお手本にはなっています。

090406朝日新聞
The Asahi Shimbun Globe
The Author
著者の周辺
書くということは
すべてがいかに測量できないかを
理解するという作業だ。
「世界の測量」
ダニエル・ケールマン

「小説を書くことは世界を測量することではないですか」とよく聞かれます。私はむしろ逆だと思います。書くことは世界は複雑であるということ、物事には二つ、あるいはそれ以上の側面があるということを描くことにほかなりません。いい小説というのは読みおわったあと、世界をより複雑、不思議なものにしているのです。書くということは、すべてがいかに測量できないかを理解するという作業なのです。


勝間さんの利得の、場合によっては幸せの追求と比較するとダニエル・ケールマンの聞き手・関本誠への答えは読者によっては夢も希望もないというものか。求めているものが何かによってどちらを選ぶか分かれるだろう。
勝間さんの文章に大げさに言えば宗教家、小さく言えば占い師、流行で言えばカウンセラーもどきの印象を受けるので、回答は単純ではなく、複雑なのだというダニエル・ケールマンに注目したい。
これは、上で書いた「会計士という会計士がこういう文章を書くはずがない」の一例ですが、実際会計士って勝間さんのような考えの人が大勢なのでしょうか。



2009年04月11日

勝間和代の月月火水木金金 

090411朝日新聞
be on Saturday
ブルー
勝間和代の
人生を変えるコトバ
努力はかけた時間によって測定できる。

日々0.2%の改善、giveの5乗、そして今回は
努力はかけた時間によって測定できる。
努力を客観視するための測定方法が「時間」なのです。
だそうです。
測定の強迫観念でもあるのでしょうか。矛盾する努力目標を日々測定していたら(すでに指摘したが測定できない目標なので)破綻を生ずること請け合いなのですが、ご本人は衆生救済のつもりなのか次々と計側不可能な標語もどきを繰り出す。矛盾の例をあえて挙げれば、今回の「努力はかけた時間によって測定できる。」は「日々0.2パーセントの改善」と矛盾してくる。日々改善が進んだ結果、努力する時間が短縮すると、本人は努力したことにならないのか?。いや改善の方に時間をかけたのです、と言われそうだが。同一人物の中に時間をかけることによって努力する人間と、今回のテーマでもある時間が短縮することによって努力したくてもできない人間がいることになる。
365日、日々休む間もなく改善をして、giveしまくって、さらに努力しまくるのは人間業ではありません、それは勝間さんが言うような魔法の言葉には見えず、どう考えても非人間的であり、かつ非合理的です。連載が続く限り、次から次へと新たに加わる目標の数々を計測しているだけで1日が(生活パターンを変えない限り一生も)終わるはずです。利得や幸せ追求という目的とは逆の労苦でしかないので徒労に終わるでしょう。結局連載が始まったばかりだけれど(かえって良かったのだが)会計士脳ならいざ知らず常人には実行不可能だから止めときなさい、と言う他ありません。




2009年04月18日

ウェブサーフィン的無駄 

勝間和代090418朝日新聞
be 青
勝間和代の
人生を変える
コトバ

やることより、やらないことを決めよ
・また、時間泥棒になりそうなこと。例えば宴会やウェブサーフィンなども「やらないこと」にポリシーとして含めておけば、そこにはまることを防げるようになります。

ネットのYAHOO!知恵袋に、こんな回答がでていました。
勝間さんってどう思います?http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1219645247
勝間さんの
「人生を変えるコトバ」は読むだけ無駄否時間泥棒でないこともあるとおもいますが、3年前にこう言えた回答者はベストアンサーだと評価された。



2009年04月25日

勝間さんの“認識” 
勝間和代090425朝日新聞
be青
勝間和代の
人生を変える
コトバ
事実などない。認識だけだ
自分独自の努力をし続けても、必ずしも結果が保障されているわけではありません。必ずこうなるという事実なんて存在しないのです。
私はそのことを理不尽だと思っていましたが、「事実などない。認識だけだ」という言葉と出会って、ふ―――っと力が抜けたのです。

言葉のすり替え
「真実」について語りだしたのが、突然「事実」に変わっている。
まず、この人は言葉の定義をしないで次から次へと言葉を変えていく。言葉の定義など勝間さんの会計士脳にとってどうでもいいことのようにみえるし、またそうでなければ真実を事実に変えることはできない。
それが、話が非論理的になる一因であります。どこが非論理的かと言えば「事実などない」と本気で考えているところでしょう。
それでも
事実はある
といえるのです。
「必ずこうなるという事実」はどうかに関しては、それでは「必ず人生を変える言葉」、ここでは認識があるのかと同じです。
人生を変えるコトバにはそのような意味が込められているはずですが、前にも指摘した宗教家の言葉に近いものを感じます。まあ宗教の土俵に真実や事実を持ち込んで、生き方を含めそれらは認識でうまく解釈できるのですと言っている様なものです。こうした立場からは言葉の定義などどうでもいいことに見える説明がつきます。
連載は続き、さらにはっきりしてくると思いますが、認識を事実に優先させた思考の一つだとおもわれます。
社内で自身が不当に評価されたという根拠が自分が正しいと信じただけなので、その評価が勝間さんの認識には反していても事実認定を誤った評価だと何故言えるのでしょうか。すでにお気づきだとは思いますが勝間さんがこれまで書いた仕事の測定が全然でてこないのです。例えば他の社員より30%多い成果を上げたのに、正しく評価されなかったといった。

結局
人生を変える
コトバ
の印象は、先に引用したYAHOO!知恵袋のベストアンサーに非常に近いものになります。それを読むのは勝間さんがウェブサーフィンを評した「時間泥棒」になりませんか。



2009年05月03日

幸せの総量 

勝間和代090502朝日新聞
勝間和代の人生を変える
コトバ
幸せの総量は与えた幸せの総量で決まる
筆者勝間さんが変わらないので印象は同じです。
そもそも幸せの総量って何をいっているのか会計士脳の書く文章は理解しかねる。総量があるということはそれぞれの幸せに量があって合計できるという発想です。これってGiveの5乗でいこう
を与えた幸せの総量と言い換えただけで、そんなもの測定出来ないことに変わりはありません。
これまで連載で
「Giveの5乗でいこう」
「努力は、かけた時間によって測定できる」
「事実などない。認識だけだ」
などを読んだが、非論理的であるという印象だ。非人間的で、怖い面があるとも感じた。つまり測定できないものをあたかも測定できるかのように主張して読者の行動を促す仕掛けだ。
Giveしまくりましょう、努力はかけた時間によって測定できる、さらに事実などない。認識だけだなどと。これって勝間教祖様に都合のいい考えだとは思います。
例えば、勝間さんが本を書いた。
勝間さんのファンは次々と出版される本を買いまくる、あるいは自分で読まなくとも購入し、文字通り人にGiveしまくる。→本を理解しようと出来るだけ時間をかけ読書に努める→さて読者が目的を達成し何らかの利得ないし幸せになった場合はまだしも、そうならなかったらどう認識するのか。
その場合勝間さんに苦情を言っても無駄です。
勝間さんの認識では正しいことを行っているのですから責任は問えない文章になっているからです。つまり役に立つかどうかは読者の自己責任だと言うことになっています。何せ事実などないのですから。
人生を変える
コトバ
を読むことはウェブサーフィン的時間泥棒、したがってウェブサーフィン的無駄になりそうです。
蛇足
1,
人生そして自己責任について
勝間さんの人生が何かを考える時、証券会社と投資家の関係をイメージする。
その場合人生は、測定できる量的なものに限るのであれば、関心は利益に他ならない。そこに共感できる読者なら勝間本は有益にみえ、次々読んで楽しいものなのだろう。場合によっては幸せにもなれるのかも知れない。
証券会社が顧客に対し儲け話だけでなく幸せまでをも人生訓もどきで織り交ぜるのが目新しく受けとられているようにも見えるとすれば、本来の業務外のサービスなのだと思い知るべきでしょう。それに測定できる利益,あるいは損失と勝間さんがそれと同一視している努力、幸せなどは、測定できるとする根拠が示されていないので確かめようがありません
2,
勝間さんが時間泥棒というウェブサーフィンをしていたら、勝間さんの本を読んで株で損をした話や株屋の手先などという評価もでていました。ウェブサーフィンもあながち無駄とばかりいえないようです。証券会社と投資家の関係を連想したのも意外と外れてないのかも。



2009年05月09日

経験 
勝間和代090509朝日新聞
勝間和代の
人生を変える
コトバ
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ
4月27日の事実などない。認識だけだ
を読んだ時は
社内でまじめに仕事をすれば報われると思っていたのに、ろくにこちらの仕事を知らない人から、印象だけで「あの人は気に入らない」と、裏で足を引っ張られたり、仕事よりも社内政治に力を入れるようなタイプの人に比べて評価が低くなったり、ということが実はたくさんありました。 
要するに、会社内で自分の能力が不当に低く評価された、といっていました。
会社を知らない人がこれを読むと能力評価が出来ないところだと思います。
ところが今回、今週のコトバを説明するのに再び会社を持ち出しているです。
今週の気恥ずかしいコトバを教えたのは、勝間さんを低く評価したかもしれない会社の上司だというのです。あれ勝間さんにとって、会社ってとんでもない所ではなかったのか。それに評価を問題にする割りにはトレーダーとして大損失を出した(会社に損害を与えた)そうではないか。それを理由の低い評価だったら客観的だったのではないか。
など賢くなられた勝間さんなら、事実はあることをとっくにお気づきのはずではありませんか。
私は
賢者は歴史にも経験にも学び、愚者は歴史にも経験にも学ばない
だと思うし、
学びは学べと言い換えられると思います。
つまり
賢者は歴史にも経験にも学べ、愚者は歴史にも経験にも学べない
となります。
蛇足
サラリーマンの飲み屋での話ならいざ知らず、矛盾だらけの文章では読者の人生を変えるどころか、勝間さんの話に疑問を持たせるだけです。その点で、良き相談相手を持たれることをお薦めします。
損害を与えたにもかかわらず、勝間さんを解雇しなかった会社って、もしかしたら懐が深いと言えなくもないのだし。
しかし、雑談といいますか、こういう内容の文章を人生を変えるといえるのでしょうか。 
蛇足の上塗り
やはり、言葉の定義がないと、ご都合主義に近いものになりはしませんか。
手始めに
人生
変える
コトバ
会社
などの定義はどうなりますか。



2009年05月16日

ひらめく付け足し 

勝間和代090516朝日新聞
be青
やる気に頼るな、仕組みに頼れ
今週の勝間教祖のお言葉はGiveの5乗のひらめき版です。あるいは
ともかく毎週人生を変える言葉をひねり出すのは難しいのか、今回は毎日運動する目標も途中で挫折するのが常だから仕組みに頼れと言うお言葉です。
まあ、思いつきを次々書くつもりでしょうが。
この人の思考法は標語ごとに念頭にあるのは1関心事だけで、今回は仕組みです。
で、ここまでの関心事を思い出せば
Giveの5乗(度数)
努力と時間
仕事と選択
事実と認識
幸せを与える(Giveの5乗と中身は同じ)
意思と仕組み
そんなに大事なことなら2回目の「努力と時間」あたりで仕組みも出てくるはずですが全然出てきませんでした。ということは、人生を変える言葉を各週のお言葉にしたがって実行しても(ファン向けの標語を実行してみても)、勝間さんが以後ひらめいた言葉でがらっと内容が変わる可能性があるということです。
つまり人生を変えると言うよりはコトバを変えているのです。

勝間和代の
コトバを変える
です。
そこまで行かなくても
ひらめきで内容を変える
付け足す
かも知れません。
脅迫観念有りとは前に指摘したところです。
今回は運動ですか。人生ではなく言葉が変わる標語の限界を感じます。
蛇足
勝間さんのコトバの裏の紙面は作家 車屋長吉さんの「悩みのるつぼ」で合わせ読むと面白い。
車屋さん
この世は苦の世界です。私は田舎の高等学校の3年生の初夏、将来夏目漱石のような作家になりたいと決心してから、53歳で強迫神経症になるまで、1日4時間以上眠ったことは一度もありません。ただひたすら勉強するだけの日夜でした。
これは
相談者が
「何か老後の夫婦が円満に生きるために、一夜漬けで出来る秘訣があったら教えていただきたいのですが」と問うたのに対して
そんな秘訣は人生にひとかけらもありません。
に続く文章です。
一方、勝間さんならファンの読者に対する姿勢に違いがあります。
そんなものはありませんどころか、毎週人生を変えてみせるとコトバをひねり出しています。私を変えたとは書いても、時間とコストがかかることだし、自分のコトバがどれほど自分以外の人生を変えているか検証(測定)することはないでしょう。
それに勝間さんのように
努力は、かけた時間によって測定できる
を実行して、4時間の睡眠で35年間、夏目漱石のような作家になるべく努力すると強迫神経症になるかも知れないのです。
私が非人間的といった懸念の一面です。
車屋さんの次の文章がとどめを刺すと私は考えています。
相談者に対して
今までのところ、あなたはなまくらな人です。世の9割の人は、そういう人ですが。
これ、人生相談の回答としてはすごみがあって(4時間しか眠らずに悟ったのか)さすが作家の言葉ですね。
35年に渡る一心不乱の文学探求をより所に一夜漬けの回答を求める姿勢が安直だと相談者を諭していますね。そこまで言わなくてもという踏み込んだ回答にはなっています。なまくらの人が少しは目を覚ますかも知れません。



2009年05月23日

悩みのるつぼで解く勝間さんのコトバ 

090523朝日新聞be on Saturday青
勝間和代の
人生を変えるコトバ
自分の扱い方を人に教えよう
今週の課題
私も30過ぎるまでは、ずっとどうして自分がこんなに不当に扱われるのか、私ばかり損をしていると感じていました。なぜ私ばかり貧乏くじを引くのだろうかと
その解決策が
自分の扱い方を人に教えよう
だというのです。
で、勝間さんが不当な扱いを受けたとするのは証明されていないと既に書きました。不当あるいは損(これが同義語かどうかはここでは扱わないとして)にどう対処するべきか書いています。黙っていないで自己主張せよといっています。
Life Strategiesに依るそうですが、これは目新しい言葉でも何でもなくて、どこかに新しい主張でもあるのでしょうか。
さて
新規「悩みのるつぼ」今週の回答者は金子勝さんです。
両親の介護も気がかりな、出版社の契約社員をしている未婚女性が将来への不安で相談しています。
金子氏の回答
冒頭
人生はほとんど運です。
おやおや裏ページでは勝間さんが人生を変えてみせる(これ証明できていないのですが、そのつもりのようです。)と縷々述べられているのです。
運ですか。確かに同年代と話すと、自分たちの能力では今の時代同じ収入は得られないだろうから、とても同じ暮らしはできないが共通の認識です。
金子さんの次の文章
このロストジェネレーション世代に「自己責任」という言葉は無意味です。
人生が個人の努力でなんとかなると認識する勝間さんのあれこれのコトバが無意味だというのです。
私はコトバは論理的に破綻しているし証明されていない、それをあたかもされているかのように言うのはコワイ考え方だと思います。勝間さんの人生指南は実行不可能であり非人間的面もあるとも書いてきましたが金子さんのように言うのがすっきりしているかも知れません。
途中端折って結論は
個人的な解決はほとんど困難です。
ここが勝間さんとの決定的な違いですね
つまり、勝間さんのコトバ・個人的解決策が有効なのかどうか。(勝間さんは自分の主張が崩れるので金子説は絶対とれないでしょうが。まあ、ひらめきを書いていくのでしょう。)
それに続けて
・残されている道は、自らが多数派であることを自覚して、社会的不公正に対して同じ世代で主張を共有するしか道はありません。
・社会的多数派として、もっと堂々としないといけません。あなたたちが今のままなら、上の世代の年金も医療・介護ももたないのですから。
と述べています。

どちらの言葉が説得力があるかは個々の判断に任せるとして、金子さんが老齢世代にまでふれているのに対して、勝間さんは、若者世代に向かって効果が不確かな処世訓を書いているのかも知れません。
解決策としては異なった主張を取り上げて、さすがデパートにたとえられる大新聞でなんでもあります。



2009年05月30日

軽さ 

勝間和代090530朝日新聞be on Saturday青
勝間和代の
人生を変える
コトバ

これまでに勝間さんが書いた失敗
@
私が26歳で新人トレーダーとして働いていた頃、相場の流れを読み違えて大きな損失を出した
5月9日
A
新しい商品開発を行った時、その結果が悪かったことが多々あった。
5月30日

それでも勝間さんの口癖は
社内で足は引っ張られるは不当に低く評価された、私ばかり損をしているです。
もっとも、これまでに事実確認されていません。

5月30日のおコトバは
起きていることはすべて正しい
です。
こう言い切ってしまう以上幾分冷静になったのか
自分が開発した商品が売れなかった場合

その時に「自分は正しい。市場が間違っている」と現実を直視せず認識をゆがめるのではなく、「市場の反応は正しい」と認めてしまうことです。すなわち、環境要因や運の悪さが災いしたとしても見込み通り売れなかったという事実は残念ながら絶対的に正しいからです。
と書いています。(しかし、市場の反応は正しいとしながらも環境要因や運に売れなかった理由を求めているので、勝間さんの能力は問題なかったことになっている。運を言うなら金子さんと同意見だしおコトバ的努力は要らないのではないか。)
すると社内での不当評価や損ばかりしているという話はどうなってしまうのでしょう。勝間さんが優秀な社員であったかどうかは追々判明してきますが、どんな業績、成果を上げたのに評価されなかったのかがここまでに出てきません。@Aをもとに判断する限りではどの分野でも人より高い評価を受けることは無いでしょう。
不当評価だという以上、数字を示したほうが勝間さん言うところの測定(4月11日)ができるので説得力があります。
また、今週は事実云々と書いていますが、4月25日のコトバ通りなら事実などなかったのではないですか。言葉が都合良く使われているようです。



2009年06月06日

悩みのるつぼで読み解くコトバ 

090606朝日新聞be on Saturday 


社会学者の上野千鶴子さんが40歳男性の中1の長女についての相談に答えている。

寝る間も惜しんでパソコンに向かっているのが心配です。

娘の時間の使い方が自分の中学時代と比べ多様性がない。
上野千鶴子さんの回答
なに、「多様な趣味」ですって?ウェブの世界の拡がりをあなたは知りませんね。あなたの好きだった漫画も音楽もフィギュアも、なにもかもウェブ上にあります。それどころかそれ以上の世界への入り口が。
はっきり言って、ウザイです。だからあなたは嫌われる。

恒例
勝間和代の
人生を変える
コトバ

許しには、力がある
出典は先人の言葉、本の内容をまとめたそうだ。

箇条書きにすると
被害者意識の弊害を書くが、勝間さん自身の能力や加害性についての自己イメージは客観的に示されていない。特に後者に関してはここまで皆無です。
被害をもたらした相手とされる人が、実際そうなのかは不明であること。
加害者を許すも許さないも、加害が立証できなければ許すもないこと。
許すといいながらこのテーマが何度も出てくるのは実は許していないのではないか。
社内で不当に低く評価された、自分ばかり損をする等々、不幸を反芻しているふしがある。
上野さん的にいえば、そこ(父親や勝間さんがにとっての問題)に問題はないのかも知れない。
はっきり言って、、、です、までは教祖様でありかつタレントでもある勝間さんに向かって言いませんが、今回も思いつくままに、ヒラメクままでありました。

蛇足です。
パソコンだのウェブだのを論じられないのが問題なのではないか。
やることより、やらないことを決めよ、では

時間泥棒になりそうなこと、例えば宴会やウェブサーフィン

この文章はウェブサーフィンが時間の浪費になるとは言っていても、その他にウェブにどんな意味があるかについての拡がりがなく、ほかでも指摘されている問題がみられます。



2009年06月08日

新聞をちらりと見れば 

亀井俊介090608朝日新聞
@神奈川版に見聞録を連載するバーリット・セービンさんは、クリスマスの時期になると日本のクリスマスの過ごし方は本家(アメリカが本家なのかどうか別として)と比べて問題だという。
一つには日本のクリスマスは消費に傾く傾向をあげる。

亀井俊介さんの見方はこうだ。
GM社は「ガソリンがぶ飲み」を放置して破綻をきたした。アメリカ人の生活も、一種の「がぶ飲み」的な浪費の果てに行き詰まりをきたしているようだ。
と書く。
私は昨年ディケンズの「クリスマスキャロル」に学ぼうという記事に対し、この作品自体が物欲と無縁ではなく、またアメリカ人のクリスマス時期の消費行動に問題はないのかと指摘した。
著者ディケンズのgreedは衣食足りて礼節を知るとはほど遠く、衣食足りてエレン・ターナンを知るとならないかとも述べた。それが蛇足だとしても小説ってそんなものでしょ。



2009年06月09日

AERAを買う 

広告を見てAERA6月15日号を買う。
野村昌二、男と女
女は何故昔を
忘れないか
男と女の記憶脳、こんなに違う

説明に登場するのは
「恋人・夫婦仲相談所」所長、二松まゆみ
東北大大学院教授山本大輔
精神科医ゆうきゆう

1,山本大輔さんは
出来事を時系列で覚える「エピソード記憶」は、女性の方が得意といわれるが、これがまだ研究されていない。
女性はいろいろなことを覚える際、具体的なモノや事象との関連で捉えて記憶する傾向がある。対して、男性はより抽象化、一般化する傾向がある。

つまり、男性は事の細部を覚えていられずに忘れてしまう。

2,ゆうきゆうさん
男性は物事を事実で記憶し、そこに感情が付随する。一方、女性は感情で記憶し、そこに事実がくっついているのです。
女性は、「楽しい」→「こんな感じ前にもあった」→「そうだ、去年海に遊びに行ったんだ」という具合に思い出す。
「ですから女性はケンカして悲しい気持ちになっている時は『そう言えば前にも……』と,イヤな経験を思い出し、結果、連鎖的に男性が怒られることになるのです」


勝間さんが事実などない。認識だけだ。
というとき認識を感情と置き換えると
事実などない。感情だけだ。
となります、しかしそれでは言い過ぎだとすれば
事実は二の次、感情が優先する。
となるでしょうか。
さすが大新聞、be青紙上で勝間さんが出題し、その傾向と対策というか、問題解説を週刊誌AERAやってのけます。
最初からそうならそうと(文章になっていますか)言ってもらえれば、すぐ理解できたのに残念です。
「自分の扱い方を人に教えよう」を例にすると
勝間さんが怒り、悲しみモードに入ると連鎖的に
不当に扱われる
損ばかりする
貧乏くじを引く
ことが思いだされるから、それを書いているのだと分かります。
どのみち、事実は二の次というか無きに等しくなります。
蛇足
かりに、認識が感情であるということになると、同じくbeの「悩みのるつぼ」とは別の絶妙な読み解きだと思われます。どだい、認識の定義も事実の定義も未だ示されなければ、感情だとしても誤っているとは言えないからです。
さらには
認識などない。感情だけだ。
とした方が実体に即しているのか。
ここでの連鎖は、最近では使わなくなった言葉「芋づる式」か、幼稚園でさつま芋掘りやらなくなったのでしょうか。それとも手足や衣服が汚れるが先にきて芋づるは、思い出したくもないのか。
怒りや悲しみの芋づるには詳細な記憶が詰まったイモがついています。
やっぱりいまいちか。



2009年06月13日

悩みのるつぼで読み解くコトバ 

090613朝日新聞
be on Saturday青

悩みのるつぼ

教え子の女生徒が恋しいんです

相談者は40代の男性高校教師
5年に1度くらい、自分でもコントロールできなくなるほど没入してしまう女子生徒が出現する。
今は教え子の高校2年生(17)

教育者としてダメだと思いますが、情動を押さえられません。どうしたらいいでしょうか。

車屋長吉さんの回答

1,人生はいつ始まるか
世の多くの人は、自分の生がこの世に誕生した時に始まった、と考えていますが、実はそうではありません。生が破綻した時に、はじめて人生が始まるのです。

2,破綻を恐れるな
あなたは高校の教師だそうですが、好きになった女生徒と出来てしまえば、それでよいのです。そうすると、はじめて人間の生とは何かということが見え、この世の本当の姿が見えるのです。


車屋さんの回答を読んで、高校の教師の恋愛論を思い出しました。
授業中に高校時代はどのような恋愛が望ましいかという話になって(当時の高校生は、大まじめに男女交際について議論したものでした。年がわかりますね。)
限界など無いとか行き着くところまで(あまりにも古いことなので、あるいは男なので詳細は忘れてしまった)とはなしたので鮮明に覚えています。(覚えているのは、教え子を追い回して結婚した例は一つや二つではない。)
しかし、高校教師の何割にあたるのか知らないが、その教師は教え子が短大を卒業すると結婚したのだそうです。
今回の車屋さんの決め言葉
阿保になることが一番よいのです。あなたは小利口な人ですね。
少し前の文章には9割を使って
せっかく人間に生まれながら、人間とは何かということを知らずに、生が終わってしまうのは実に味気ないことです。
そう言う人間が世の中9割です。

今回のような人生相談にも、その教師が同じように答えるのか不明です。
車屋さんは2回目にして
そう言う人間が9割です。

あなたは○○な人です。
が口癖と分かりました。

恒例
勝間和代の
人生を変える
コトバ

言葉にすることが、思考である

印象
直前のWikipediaの言葉についての記述の範囲をでていない。
世に例が無いわけではなく、ピントをはずさず仕事ができているという自己評価です。
1,Wikipediaの範囲をでていない、と共に概念ほかの定義に問題がある。
例えば、勝間さんによると事実はないのだが、事実がないという認識を持つことは考えられないことであり、そういう認識で概念だ定義だと語れるものだとも考えられない。この事実そのものを否定するコトバでは
自分独自の努力をし続けても、必ずしも結果が保証されているわけではありません。必ずこうなるという事実なんて存在しないのです。
と書いています。
真実で語り出したのが事実という言葉になり、おまけに事実とは成功の法則であるかのように考えています。いきなり真実が事実になるのでは概念だ定義だと説明されても少しもすっきりしません。それともどちらも同じ意味でそれぞれを定義する必要がないと思っているのでしょうか。
しかし、人生を変えるコトバをタイトルに連載をしているのだから、読者はそれを読めば何らかの成功の法則が分かると思う人もいるかもしれない。
しかし成功の法則は事実としては無く認識としてはある、ということは一種危うい考え方であると指摘したところだ。
コトバを読んでうまくいかないのは努力が足りないなどと言われかねないからです。

また仮に定義ができたとしても、言葉の定義と人生を変えることとは違う。
今回のコトバは言葉の定義に逃げているだけ。
2,この点(勝間さんの自己評価)が私とでは食い違っているのです。つまり文章から記述の確認ができていない。
今回の食い違いの例
私がふだん、著作の中で最も気をつけているのは、言葉の選択と組み合わせです。
と書いていますが、定義に問題があるので、いくら選択と組み合わせに気をつけても問題の解決にはならないのではないですか。さらに上で指摘したように真実と事実を選択し、組み合わせる理由が分かりません。

コトバについて、以上2点は指摘し続けています。

車屋長吉さんの不幸論
車屋さんと勝間さんの不幸との違い
車屋さんは、勝間さんのように不幸を損得と一緒にはしません。むしろ
人は普通、自分が人間に生まれたことを取り返しのつかない不幸だとは思うてません。しかし私は不幸なことだと考えています。あなたの場合、まだ人生は始まっていないのです。
と言います。
ここには、ことさら自分がデキル人間であるとみせる意志は働いていません。むしろ
世の人はみな私のことを阿呆だとあざ笑いました。でも、阿呆ほど気の楽なことはなく、人間とは何か、ということもよく見えるようになりました。
としています。
まあ、そればかりでも困るのですが、意を酌んでください。
追記
蓮見重彦さんが6月17日から朝日新聞の文化欄に
「私の収穫」という連載を始めました
第1回は日本は敗けますよ
です。
昭和18年に、遠縁の海軍パイロットから日本は敗けますよ、覚悟しといて下さい、と聞かされた体験をかいている。
日米の軍事力の差をよく知っているからこそ出た言葉なのでしょう。
それに関連して言えば、勝間さんの考える人生で求められる知識、能力はどのようなものなのか疑問です。
5月9日にも書きましたが、ふさわしい助言者を求めたらいかがでしょう。

蛇足
今回の作家の凄み

この間に人の嫁はんに誘われ、姦通事件を3遍起こし、人生とは何か、金とは何か、ということがよく分かった。
そうです。
回答者にして、私小説作家の面目はたっているのでしょう。私小説作家と呼ばず本流作家と呼ぶべきか。




2009年06月20日

悩みのるつぼで読み解くコトバ 
金子勝090620朝日新聞
be on Saturday青

悩みのるつぼ
20代女性
婚約者の母の異常な妄想癖


今回は相談内容は省略

金子勝さんの回答
びっくりされるかも知れませんが、ここは心療内科の専門家に相談するのが一番だと思います。
ただ、心療内科のお医者さんからはしかられるかもしれませんが、誰もが不安になるのが、精神科医やカウンセラーの方がどこまで信用できるかです。

恒例
勝間和代の
人生を変える
コトバ

勝間さんの不信
1,
こちらを陥れようとして送られてくる悪意あるアドバイスを、それと気づかずに実行して窮地にはまってしまったり、、、
2,
どんなに優れた人でも、相手のことをすべて理解し、心底から親身になってフォローアップすることは不可能なのです。肉親や配偶者、恋人であってもそうですし、逆に、他人がそこまで自分に関与してくる場合、かえって不自然で健全でない関係とさえ言えるかもしれません。


不信の時代か

奇しくも一方は精神科医とカウンセラーに、また他方では
悪意あるアドバイスに対してだったり肉親、配偶者、恋人、他人をあげる。
そのような不安(不信)対策として複数の病院を訪れ、セカンドオピニオンを得ることを金子さんはすすめています。
それに対してこのプロセスをすっきりしない言葉で書いている、というのが勝間さんのコトバの印象です。
第1に悪意あるアドバイスです。
要は勝間さんを陥れる事が目的でアドバイスを装うものがあったそうですが、それをアドバイスといいますか。

今週のコトバは自分の最良のコーチは自分である
ですが、コーチと聞くとスポーツ界の縦社会のもので、そこで選手が勝間さんの言うような行動はとうてい取れないという印象です。

他人の意見がどんなに優れていても、それはあくまでも参考意見にすぎず、どう活用するかはすべて自分で考えてコントロールしていかなければなりません

もしコーチの指示に対して、上のような考えで臨んでいる選手がいたらたとい練習中であろうと非常に反応の悪い動きをすることになるのではないでしょうか。
またコーチの能力は千差万別であっても専門性を否定するまではいかないとおもいます。国際試合に出場するレベルの選手でも結果が出なければせいぜいコーチを変える程度でしょう。彼らはスポーツ選手として一流ですがコーチ不要論ではありません。
第2に
周囲に向ける不信の眼です。
あげられる例は一言で言えば極端なものが多い。
勝間さんの自他が端的に出ている文章
逆に他人がそこまで(心から親身になって)自分に関与してくる場合、かえって不自然で健全でない関係といえるかもしれません.
このコーナーの回答者の一人車屋さんが読んだら、勝間さんは○○な人ですね
ときっと言うと思うのですが作家がなんと書くかまではわかりません。これまで相談者を形容して「なまくら」と「小利口」は使っているのでそれ以外になるでしょうか。(長島監督がなんと言っているかは当てられるんですが)
寂しいとか孤独というのはだれでも思いつく所です。

続けて
他人の意見がどんなに優れていても、それはあくまでも参考意見にすぎず、どう活用するかはすべて、自分で考えコントロールしていかなければなりません。
と書いています。
スポーツ界向けでないことは確かですが
、自分にいっているようにも聞こえます。はたして誰に対して言っているのでしょう。
蛇足
前回も書いたが
健全という言葉一つとっても、定義はどうなっているんでしょうか。まして肉親、配偶者、恋人に不信を広げるとは。
小説としてはなりたっても、同時に問題を抱えた発言に見えます。タイトルは「takeの五乗でいこう」ないし、「getの五乗でいこう」になりますか。
つまりこれまでの人生で抱え込んだすっきりしない内容が小説の中身となります。「不信の五乗でいこう」や「不健全の五乗でいこう」も考えましたが、後者はサブタイトルむけですか。
まあそれに類するものを「事実などない認識だけだ」に書いています。
そこには絶対的真実、とか必ずうまくいくと共に裏切られたという思いを書いています。そのあたりに自分以外の人は信じられないと思いこんだ元があるのかもしれません。多々の思いこみの一面にみえますが。
ここで堂々めぐりになるが言葉の定義はどうなっているのか、考え方への疑問はとてもすっきり解消しない点を指摘しておきます。
しかし、(車谷さん風に言うと)勝間さんの文章が分からないと言っているのは少数派で多くの人は勝間教と見て間違いありません。
そう言う人間が世の中9割です。
なお
ここでの勝間教とは、誰かがそこに絶対的真実を希求するのであれば、そうともよべるという意味です。
(2009年6月21日、6時4分)




2009年06月28日

見方変われば 
井上美雪090625朝日新聞
ひと
勝間和代さんについて
てきぱきと理論的な主張を繰り出す

勝間さんの名誉のために、朝日新聞のひと覧を引用。

勝間和代の人生を変えるコトバ
を同紙be on Saturday青でここ3ヶ月読んだところでは賛成しかねる文が時々載る。
世の中の9割の人が理論的だと言ったところで、反対の意見だ。
ただ誤解していたのは
これは、私がこれまで人から聞いたり、本で読んだり、自分で発見したりした数ある言葉の中から、私に強烈な影響を与え、生き方によい影響をもたらしてきた珠玉の言葉です。これから一つずつ紹介したいと思います。
と最初に断ってあるように他人様を変えるとは言っていないのだ。それにしても珠玉の言葉はないよな。
で6月27日は
学ぶことは、まねること
です。
間違ってはいないが辞書を引けば書いてあることだし。
その一回前もすっきりしないし(6月20日)
その前もWikipedia見れば書けるし(6月13日)。しかもディテールが冴えているといえるのだろうか。
涙腺より理がはるかに勝っているとも思えずといった印象です。


06:40 編集 ページのトップへ 


2009年06月29日

どん底目線 
090629朝日新聞

普段なら読まない声欄がbe 青の「悩みのるつぼ」車谷さん担当分を取り上げていた。
30歳の男性のもの。
車谷氏が秀逸なのは悩める子羊を教え導く回答者と大きく異なる立場から答えるからだと思います。「上から目線」のアドバイスではなく「下から目線」、いや「どん底目線」です。大きな失敗や挫折をくり返した者の立場から相談者の悩みの些末さを鋭く指摘します。

13日(土)教え子に恋する妻子ある男性高校教師に対する回答

車谷さんタイプの物書きが書いた文章を以前読んだ記憶があります。決してメジャーにならないが、こうした流れそのものは脈々と続いているのでしょう。
万人向けの回答者とは言えませんが、相談者によっては回答がショック療法になるかもしれません。
投稿者が言うように、確かにインパクトは強いのです。
励まされると結んでいるが、そんな影響も起きると思います。

またまた教えが押し絵だ、よく遊ぶワープロソフトだ。私は押し絵という言葉は使った覚えがないので、どこで覚えたのやら。
後記
車谷さんタイプの物書きは高木護さんだと思い出した。老人力が強化されると必要な時はタイプまでで人名はある時突然つながる。この間何らかの断線が発生したとしか思えないように思い出す。で彼が「未来」に連載を書いていたのを読んだ。ネットで確かめるまで2日間かかった。その間意識下で誰だか思い出そうとしていたのか。それにえらく年上でない事にも驚いた。
09年7月1日
ここで確かめました。
http://yuki-wan.at.webry.info/200609/article_17.html
二人の比較で決定的なのは、大きく括ると勝間さんに近いのは車谷さんで高木さんは接点なしと言えます。



2009年07月06日

悩みのるつぼで読み解くコトバ
上野千鶴子090704朝日新聞
be on Saturday青
相談者 女子浪人生 18歳
性欲が強くて勉強できません

回答者上野千鶴子


回答より

言葉(マスタベーション)の変遷として
江戸時代には「自行按摩」とも呼ばれた
明治時代「自?」と呼んで撲滅しようとした。(一部漢字を表示できないのでOCNの日記で確認のこと)
大正期、自慰(性科学者)
青柳有美、マスタベーションを「人工遂情」と訳す。



勝間和代の
人生を変える
コトバ
夢は、語り続ければ実現する
です

今週の裏表(るつぼとコトバ)は性の悩みといわば成功体験談なのでこじつけようがないだろう、と誰もが思う事でしょう。それが成の字あたりが一二文字ちがっていればるつぼどころか坪に嵌って、すっきり決められるのですが世の中甘くは有りません。
今回のコトバは、もっぱらビジネスの成功話で悩みの入る余地はなさそうにみえます。
上野さんの回答は臆するところがなく見事です。
性がつく言葉では
性欲
性交渉
性交欲
性交
などが飛び交い実に熱い回答となっています。
研究者になるにはこの辺の言葉であろうとずばずば使えないことにはものにならないのでしょう。
それに使ったからといって上野さんが下ネタしか語れないなどと誰も思わないのが強みです。(もちろん相談内容は決して下ネタなどではありませんが)
これが無名の人が性のつく言葉を頻繁に使うとひょっとして(しなくても)どころか確信を持ってアブナイほうにくくられそうです。しかし相談者の文章にも性欲と性交渉はでてくるので植物のおしべとめしべで教育された世代と現代っ子とでは抵抗なく使える言葉の巾に差があるのでしょう。つまりおしべめしべ世代は性欲と性交渉を相談の文中に使うかどうか躊躇して、それ自体が大きな悩みになってしまいます。
悩みのるつぼが人生相談として読み応えがあるのは回答者の言葉の巾が広くて相談者の心をほぐすかもしれない点です、もちろん読者の支持も獲得しているようです。事は個人的な悩みを言葉の力で拡がりを持たせ、悩みを個人的なところに固定してしまうのではなく、多少なりとも科学的なあるいは文学的な場に出そうとしているのでしょうか。そのためには言葉の忌避もあるよりはない方がという姿勢となると回答もホットにならざるを得ないのでしょう。
勝間さんのコトバはどうですか。
夢は、語り続ければ実現する
です。
これで終えると「るつぼ」で「コトバ」を読み解いていないではないかといわれそうなので
勉強してきます。
これでは文楽、円楽のようにただちに引退しなくてはならないので
続くということにしておきます。
ヒントは上野さんの文章の「セックスには2種類あって」以下にあるようだ。

セックスには2種類あって、マスタベーションは自分の身体とのエロス的な関係、性交は他人の身体とのエロス的な関係です。どちらかがどちらかの代用をすることはできません。自分の身体のエロス的な使用のしかたを知らない人が、他人の身体とのエロス的な関係を結ぼうなんて、無免許運転みたいなものでふらちです。自分のエロスのツボをよぉーく学んでおくと、実際に相手のあるセックスをしたときにそのセックスのクオリティーのよしあしがよくわかりますからね。

ここから、自分の体験を説得力あることばで伝えられているのかどうか。それなしに他者である読者の共感が得らるはずもないこと。
ここにも相談者に言っているのかどうかは別としてふらちですといっている点が車谷さんと共通する点です。るつぼ名物のショック療法でしょうか。
自分のエロスのツボをよぉーく学んでおく
この部分はちょっと表現が守りに入っているというか、目からウロコにならなかった。学ぶのほかに言いようがなかったのか。
などなどに注目しています。
蛇足
勉強になります。
勉強になりました。
勉強しなさい。
勉強がにわかに緊張感ある言葉となりましたね。
失敗しました。
引退の覚悟ができました。
引退しなさい。
懐に辞表を入れての気迫がこもっています。

言葉の巾或いはオクターブ物語 

それって単に語彙の話でしょう。そうです。
手練れの手にかかると死者も生きかえって人工遂情するというおはなしです。なんのこっちゃ。やはりあぶないほうに限りなく近い、いや危ない人が使うとクオリティーが低下して言葉の力が萎えて、いやそれではまずい、低下するか、力がよわまります。
そうでした文学者を含めた学者のことばのオクターブの物語でしたね。これ日々の努力の成果です。毎日トレーニングを欠かさないので達成できるレベルの問題です。
歌手や声楽家が3だ4だ5オクターブ(甚だしいのは7だと?)でるといわれるのも同じ理由です。これをある日突然歌わなくなったら普通の人のレベルに落ちることは間違いないことです。 
しかし一度獲得した語彙は、そう簡単に失われないのではないでしょうか。文章を書かずとも横ばいか、わずかながら増える、したがって力を増す人もいるかもしれません。ここが性帯いや声帯という器官を使うかどうかの違いでしょう。

あーあこの人一体朝から何を書いているのでしょう、という所で一休み。
で、自己嫌悪から立ち直れたらいいのだが。
続く
 今回の結論は決まっているので忘れないうちに書き留めておけば、コトバとはさして目新しくない内容を肩書きをもつ(仕事がうまくいった)人名でお化粧したものに見える、です。取り上げたコトバに説得力を持たせるために成功者を引き合いに出すのだが、それって手法としては母集団が100%成功者なので統計的に見ても意味のあることでは有りません。(つまり勝間さんと同じにやってみても成功する人と失敗する人は必ず出てくるという事実が反映されていません。)
人生運だという金子さんが、一見非科学的な言葉で事実を語っているのに対して、成功者を書き並べて自説が正しいと確信してみせても、その手法が疑わしければ説得力に欠けます。
そこから考え方がコワイが導き出されるのです。
それでは、今回のるつぼの内容にむすびつくはずはないではないかというのが大方の予想でしょう。語られている内容のどちらに親近感を抱くかと言えば断然るつぼの方でしょう。ビジネス成功談は自分に不向きと見なしていることもあるでしょう。るつぼの住人達は色恋沙汰やらせんずりの相談やら、、、今朝は立心偏に生で始めたので世の中がセクシーに見えています。もう一つ書き留めておかなくてはならないのは
欲のどの分野を扱のかということです。るつぼの方は回答者が複数いるので諸分野を扱えることになっています。コトバはビジネスの分野しかもビジネス関係であって実務とはまたちがっています。ちなみにこれまで見たところではこれさえ読めば上手く経営できるといったものではないのです。そこに誤解が生じるかもしれません。

言葉の巾或いはオクターブ物語(続) 
7月4日の朝日新聞be青の
るつぼとコトバをみてきた、それぞれのテーマがるつぼはマスタベーションの悩み、コトバはドリカムの成功談で接点がないのでcanal19が決め手を欠いていると見られるかも知れない。
以上がここまでの話です。しかし結論は決まっているので、そこへの道筋がはっきりしないと言うことでしょう。
そこでるつぼで読み解くコトバでここまでに書いてきた文章を読み返せば、今回は上野さんが書き、引用もしたセックスの2分類をもとにするのがよいと思います。
結局コトバの後段で勝間さんが夢実現までを第一、第二ステップとに分けた所です。
これは勝間さんがいて、本の出版社がいて、読者がいてとどう考えても上野さんの分類では他者が存在する性交にあたるのですが、上野さんの説明にあるエロス的要素が全くないので、そのものでないことははっきりしています。そこで私が考えるのは恐いの中身なのですが、一貫して書いているように私に見えないものを証明できたとする論点でしょう。究極の違いはそこにあると思います。しかし今回の難しいところはマスタベーションでエロス的関係を学び、性交で他者とのエロス的関係を評価するという下りです。結局本人が決めるものを客観的に論じようがないのですから。
勝間さんと読者の関係もそのような面が有るのだとすれば、勝間さんの本が何十万部も出ている(読者がいるということ)現象を考えるのがおもしろいかもしれません、勝間さんの本以外のかつてのベストセラーの分析もです。
今週は悩みのるつぼだけでなく翌7月5日の読書欄まで借りて残りの問題を見ておきたいと思います。
@社会学者の上野さんがマスタベーションの回答をする意義は既に書きました。ところがマスタベーションと性交の関係を入門と発展と読めなくもないように書いたので科学の光も及ばないと私が書いた点A勝間本が売れている現象をどう理解するか。
についてです。
@
このことについては
日米間の密約が不倫関係にすり替えられてしまった沖縄密約事件を扱った
山崎豊子著
運命の人
であり。
性が攻撃材料に使用されること。性そのものを科学的に論じることの難しさであります。ここでは趣旨にそって、あえてそこから切り込もうとした。
それでも不足なら
「ミラーニューロンの発見」
「ミラーニューロン」
の2冊で脳にとって、人間にとって他者とは何かを考えるのも面白いと思います。
A
この点については
ビジネス
ダナ・トーマス著
堕落する高級ブランド
欲望が価値を凌駕する

がヒントになると思います。
読者に勝間さんの本を読みたいとさせるのは何かが私には見えていません。

蛇足
書き漏らしましたが、勝間さんのオクターブはどうかです。結局コトバを読んだ限りでは広くないと思います。コトバが大概ビジネス成功談に向かいますので。又、勝間さんの言葉については定義に問題ありと指摘しました。




2009年07月05日

言葉の巾或いはオクターブ物語 
それって単に語彙の話でしょう。そうです。
手練れの手にかかると死者も生きかえって人工遂情するというおはなしです。なんのこっちゃ。やはりあぶないほうに限りなく近い、いや危ない人が使うとクオリティーが低下して言葉の力が萎えて、いやそれではまずい、低下するか、力がよわまります。
そうでした文学者を含めた学者のことばのオクターブの物語でしたね。これ日々の努力の成果です。毎日トレーニングを欠かさないので達成できるレベルの問題です。
歌手や声楽家が3だ4だ5オクターブ(甚だしいのは7だと?)でるといわれるのも同じ理由です。これをある日突然歌わなくなったら普通の人のレベルに落ちることは間違いないことです。 
しかし一度獲得した語彙は、そう簡単に失われないのではないでしょうか。文章を書かずとも横ばいか、わずかながら増える、したがって力を増す人もいるかもしれません。ここが性帯いや声帯という器官を使うかどうかの違いでしょう。

あーあこの人一体朝から何を書いているのでしょう、という所で一休み。
で、自己嫌悪から立ち直れたらいいのだが。
続く
 今回の結論は決まっているので忘れないうちに書き留めておけば、コトバとはさして目新しくない内容を肩書きをもつ(仕事がうまくいった)人名でお化粧したものに見える、です。取り上げたコトバに説得力を持たせるために成功者を引き合いに出すのだが、それって手法としては母集団が100%成功者なので統計的に見ても意味のあることでは有りません。(つまり勝間さんと同じにやってみても成功する人と失敗する人は必ず出てくるという事実が反映されていません。)
人生運だという金子さんが、一見非科学的な言葉で事実を語っているのに対して、成功者を書き並べて自説が正しいと確信してみせても、その手法が疑わしければ説得力に欠けます。
そこから考え方がコワイが導き出されるのです。
それでは、今回のるつぼの内容にむすびつくはずはないではないかというのが大方の予想でしょう。語られている内容のどちらに親近感を抱くかと言えば断然るつぼの方でしょう。ビジネス成功談は自分に不向きと見なしていることもあるでしょう。るつぼの住人達は色恋沙汰やらせんずりの相談やら、、、今朝は立心偏に生で始めたので世の中がセクシーに見えています。もう一つ書き留めておかなくてはならないのは
欲のどの分野を扱うのかということです。るつぼの方は回答者が複数いるので諸分野を扱えることになっています。コトバはビジネスの分野しかもビジネス関係であって実務とはまたちがっています。ちなみにこれまで見たところではこれさえ読めば上手く経営できるといったものではないのです。そこに誤解が生じるかもしれません。



2009年07月06日

言葉の巾或いはオクターブ物語(続) 
7月4日の朝日新聞be青の
るつぼとコトバをみてきた、それぞれのテーマがるつぼはマスタベーションの悩み、コトバはドリカムの成功談で接点がないのでcanal19が決め手を欠いていると見られるかも知れない。
以上がここまでの話です。しかし結論は決まっているので、そこへの道筋がはっきりしないと言うことでしょう。
そこでるつぼで読み解くコトバでここまでに書いてきた文章を読み返せば、今回は上野さんが書き、引用もしたセックスの2分類をもとにするのがよいと思います。
結局コトバの後段で勝間さんが夢実現までを第一、第二ステップとに分けた所です。
これは勝間さんがいて、本の出版社がいて、読者がいてとどう考えても上野さんの分類では他者が存在する性交にあたるのですが、上野さんの説明にあるエロス的要素が全くないので、そのものでないことははっきりしています。そこで私が考えるのは恐いの中身なのですが、一貫して書いているように私に見えないものを証明できたとする論点でしょう。究極の違いはそこにあると思います。しかし今回の難しいところはマスタベーションでエロス的関係を学び、性交で他者とのエロス的関係を評価するという下りです。結局本人が決めるものを客観的に論じようがないのですから。
勝間さんと読者の関係もそのような面が有るのだとすれば、勝間さんの本が何十万部も出ている(読者がいるということ)現象を考えるのがおもしろいかもしれません、勝間さんの本以外のかつてのベストセラーの分析もです。
今週は悩みのるつぼだけでなく翌7月5日の読書欄まで借りて残りの問題を見ておきたいと思います。
@社会学者の上野さんがマスタベーションの回答をする意義は既に書きました。ところがマスタベーションと性交の関係を入門と発展と読めなくもないように書いたので科学の光も及ばないと私が書いた点A勝間本が売れている現象をどう理解するか。
についてです。
@
このことについては
日米間の密約が不倫関係にすり替えられてしまった沖縄密約事件を扱った
山崎豊子著
運命の人
がある。
性が攻撃材料に使用されること。(たとえば明治時代の「自?」)性そのものを科学的に論じることの難しさであります。ここでは趣旨にそって、あえてそこから切り込もうとした。
それでも不足なら
「ミラーニューロンの発見」
「ミラーニューロン」
の2冊で脳にとって、人間にとって他者とは何かを考えるのも面白いと思います。
A
この点については
ビジネス
ダナ・トーマス著
堕落する高級ブランド
欲望が価値を凌駕する

がヒントになると思います。
読者に勝間さんの本を読みたいとさせるのは何かが私には見えていません。

蛇足
書き漏らしましたが、勝間さんのオクターブはどうかです。結局コトバを読んだ限りでは広くないと思います。コトバが大概ビジネス成功談に向かいますので。又、勝間さんの言葉については定義に問題ありと指摘しました。




2009年07月11日

悩みのるつぼで読み解くコトバ 
車谷長吉090711朝日新聞be on Saturday青
相談者
無職女性 80代
心配に取りつかれています
夫と死別後、孫娘と暮らす女性の相談は,
その孫と50代の長男のことが心配でならず人生最後のステージをもうすこし安らかに過ごすためになにをしたらよいか、です。

回答者
車谷長吉さん
あなたは心配性の人ですね。
でました、今回はまず心配性からです。
次にお釈迦様の教え「四苦八苦」の解説です。
車谷さんは、その苦についてのみ考えて生きてきたそうです。つまり仏教徒だ。
五陰盛苦を総称して業であることを説明した後、
こう書きます。
つまり、人生には救いがないということです。その救いのない人生を、救いを求めて生きるのが人の一生です。ために宗教や文学があるのですが、世にはインチキ宗教やインチキ文学が多いのは、日々の新聞記事を見ていたらよく分かることです。インチキの目的は、金もうけのことです。

そこからいよいよ佳境に入る。
私は世の中の半分以上の女は信頼できないと思うております
あらら、言ってますね。続けて
うちの嫁はんの女友達を見ていると、まず8割は虫のいい女です。地道に働いて、なるべくお喋りをしない、という覚悟がないのです。
私の母はもう84歳ですが、毎日、黙々と田んぼ仕事をしています。愚痴を言いません。黙って生きることが大切です。

竜頭蛇尾とでもいうのか、それってマザコンじゃん、という感想がでてきそうです。それに書き進めるにしたがって女性不信が5割から、8割りに高まって、いつもの9割がでてこないのは、多少なりとも女性に配慮したのでしょうか。
続く
勝間和代の
人生を変える
コトバ

今週のコトバ
この世にタダ飯などない

There is no free lunch
の訳だそうです。
表裏呼応しているというか、ありがちな話が説明に出てきます。
金融詐欺の例です。
「元金保障、年率20%」といった債券があるそうです。それがフリーランチといっていますが、単なる詐欺話と違いますか。債券を売る側はうまい話はするものの、なにもおごっていないのです。
それで、勝間節になるところは
もちろん、私は「GIVEの5乗」を推奨しているように人の純粋な善意もあることは理解しています。しかし、あまりにも自分に都合がよすぎる話は警戒するに越したことはないし、また、一方的に恩を受ける関係は不健全なので、なるべく早めに自分が成長して恩返しできるようにしています。

前から気づいていたのですが用心深いのは良いとしてこれでは、勝間さんがgiveしまくるのは純粋な善意で、他からのgiveは疑わしい善意と読めますが。
「Giveの5乗でいこう」にはこう書いています。
Giveの5乗にもコツがあることを私はここ数年で理解してきました。それはGiveの発信者にとっても、受信者にとっても負担がかからないこと。お互いに緩い関係を保ちながら、いざとなったら受信者も発信者に対して、相手に負担にならないような見返りを考える。これを繰り返すことで、多くの人が互いのスキルやアイデアなどを活用しあい、互いを幸せにし合う関係がつくれるのではないかと思います。
ここに、Giveの5乗のコツとして見返りとはっきり書いてありますので純粋と言えるのでしょうか。つまりGiveの5乗は 、勝間さんの純粋な善意が見返りを求めているのは何ら問題なくて、他人のGiveが見返りを求めるのもコツだったはずが、教祖勝間さんの都合で今回の文章では、そう書いたことも忘れて、本人も書いているように義理人情の関係が生じて望ましくない事になります。
つまりビジネスの義理人情的展開です、しかも抵抗なくそれで説明しているところをみるとGiveの5乗の実体も、義理人情なのかもしれません。その場合giveは恩ということなります。恩を売りまくって相手を陥れようとする方法です。


2009年07月11日

悩みのるつぼで読み解くコトバ (続) 
7月11日の悩みのるつぼで読み解くコトバ も難問です。
車谷さんのるつぼの回答と勝間さんのコトバ は、今回重なり合う点が多くて一見取り組みやすそうなのですが、車谷さんの信条から認められない意見があるのではないか。
@地道に働く
車谷さんの地道に働くと金融業界でいう地道とはおそらくかなり隔たりがあって、勝間さんの例では「元本保証、年率20%」は詐欺だが、それが元本保証で年率の部分が低く設定していたらどこからが詐欺になるのでしょうか。畑で寡黙に農作業を理想とする立場からは、セールストークは認められないかもしれません。その業界で働く女性達はそれをしないことには生きていけません。いかにお喋りに巧になるか技を磨いていると思います。

Aインチキの目的は金もうけ
車谷さんではそうなりますが、これもどこまでが生きるためで、ここからが金もうけ目的と線引きが難しそうです。それに、あなたの目的は金もうけですか、と問いただされれば、いいえ生きるためですが大部分の回答でしょう。
勝間さんは7月4日に、夢の例で

私の場合、かなえた夢の一つは「07年までに本を4冊出版して、十万部売ること」でした。そしてこの目標を手帳に書き、パソコンのエクセルシートに出版したい書籍の種類、それぞれの本ごとに予想される売り上げ明細を書き、ディスクトップ上でいつでも見られるようにしておきました。

売り上げ目標だけで見ると、儲けにしか関心がないようにも取れますが、出版社は何部でるか予想するのでしょうし、著者もそれを書くか書かないかの違いで、中には胸算用している人もいることでしょう。
7月5日の朝日新聞の読書
売れてる本欄は
村上春樹著
ノルウェイの森
を取り上げている。

初版から20年を経ていまなお売れ続け
トータルは975万部に達した。
いまや彼の小説は、日本人のみならず世界の誰ともつながることの出できるイコンとして再生したように見える。
と佐々木俊尚が書く。
たちまち1000万部に達することでしょう。これと勝間さんの10万部とを比較すると、単純に4分の1ならば2万5千冊となり、ささやかとまではいえないが、非難に値するほどの数字に思えなくなります。
今は金もうけが上手ければ称賛されたり、マスコミに取材されるので正直に答える人も成功者の中にもいることでしょう。

Bインチキ文学
、金もうけを基準にしてインチキ文学を判定する見方もあるのだと知りました。私の見るところでは文学たらんとして、結果として文学にならないのがほとんどで、ビジネスでも文学でも儲けようとして儲かるわけでもないと見ています。儲かっている人をインチキと言うのは自由ですが。
C理想の母親像
50%が信頼できない女で、8割が虫のいい女という女性像に対し、車谷さんの母は理想の女だそうです。これ女性で苦労された車谷さんならではの意見なのでしょうが、色の業に励んだというか、溺れたというか、据え膳を食ったというか、要は修行した人ならではの意見だと思います。

それで、今週も悩みのるつぼでコトバをすっきり読み解けていないと言われそうですが、競艇帰りの叔父さん同士の会話が含蓄に富むので紹介します。
「競艇と競馬では、畜生の上に畜生が乗っているので競馬の方がずっと難しい」
珠玉の言葉に勝ってはいなくとも劣ってもいないのではないでしょうか。それをいうなら優るとも劣らないだろうって、ちょっと表現を工夫しようと思ったのですが摺墨ではないのでうまくいきませんでした。
今週もうまく勝ち馬に乗れなかったようです。勉強してきます。



2009年07月12日

著者のポートレート 
朝日新聞7月12日(日)、2面に
小林よしのり著
日本を貶めた
10人の
売国政治家
の広告が載っています。
ワースト第3位の名前はあるが、2位、1位は誰だ!?とコピーがあり、知りたければ買って読むことになる。
広告左端には著者とおぼしき人物の全身写真がある。
あれ、どこかで見た構図だとよく見ると、朝日新聞土曜日のbe on Saturdayに
連載中の勝間さんが取る6月27日の写真と似ているではないか。違いはまず勝間さんは全身ではなく半身像で、小林氏が両手で自分を抱えるようなのに対し勝間さんは腕組みだ。
それでも似て見えたのは、昔の感覚で言えば大きくでているからだろう。
昔なら、著者は顔写真だけで、どのような服装だとか体格はどうだとかは知るよしもなかった。
他の記事でも写真の扱いが大きく、逆に小さいと物足りない感覚になっているのかもしれない。昔に近いということではネットの記事についている写真の方が逆に以前の新聞に近い。
しばらくは、誰のどんなときの写真に似ているのか、勝間さんのポーズに注目しよう。
6月20日の写真は、やはり半身像で左手を人差し指1本を立ててつきだしている。右手は全く写っていない、なにやら歌手のポーズの様である。走りながらであれば1位でテープを切るランナーの様であるが、右手は写っていない程ポーズを決めまくっているので動きというものは感じられない。
7月4日、小さくはない本を開いて微笑んでいる、本を持ってポーズを決めている。イメージするところは図書館、教室、オフィス、自宅のいずれかなのでしょうが、そのどことも言えない曖昧な印象の写真。
7月11日の写真は、右手を握りしめて前につきだし、なにやら弁士風だ。左手は引いて腰のあたりにある。一連の写真を脳裏に焼き付けるとファンには臨場感があってかなり満足できるのかも知れない。人によっては記事は読まずに勝間さんの写真だけを眺めているのかも知れない。

藤巻兄弟の写真のコンセプトは一貫して、ドタバタ映画の1シーンと言ったところか。
5月13日
弟幸夫とイナイ、イナイ、バーをしている。
6月13日
背を向けてVサインをする弟幸夫と立つ。
6月20日
腕を組んだ2人。弟が右手のコブシをだす。兄健史は笑顔
6月27日
2人が頭をぶつけてしかめ面
7月4日
万歳をする兄弟がうつる。株価が上がって喜んでいるのか。
7月18日
幸夫、右手をピストルに見立て兄に向ってホールドーアップ。健史、両手を上げている。

だから藤巻健史さんの願望(本人の述べるところではオピニオンである)を参考に投資をするなどというのは喜劇映画を見て株を買うようなものなのだが、映画なら気づくことが、新聞だとなぜか写真のほうが軽視されることもある。
それにしても、記事に写真が大きな扱いで載るのは老眼で字を読むのがおぼつか無くとも内容がはっきりわかるからか。
蛇足
以前は健史、幸夫の両氏にカリスマ級のキャプションをつけていたのだが、写真を冷静に見ればお笑い番組のテレビタレントと言ったところです。健史氏の心は常時インフレ、バブル待望でしょう。
勝間さんの写真からも既に鋭い分析をしている人もいることだろう。
書く前に読まれていそうだが、もっと写真を見る目を養うことにしましょう。
写真は雄弁です。
以下時間をもてあましている人向けです。雄弁と入れ替えて下さい。
弁づくし
安全弁
快弁
活弁
勘弁
詭弁
強弁
曲弁
縣河の弁
巧弁
抗弁
腰弁
才弁
自弁
処弁
贅弁
世智弁
総弁
楚張の弁
大弁
代弁
達弁
多弁
軽弁
知弁
陳弁
通弁
答弁 
訥弁
佞弁
熱弁
能弁
不弁
妄弁
明弁
雄弁
用弁
論弁
脇路弁
中には脇路にそれているのもあるようです。
(広辞苑による)



2009年07月18日

悩みのるつぼで読み解くコトバ
金子勝090718朝日新聞be oa Saturday青
相談者
町工場を経営する妻
すぐイライラして早死にしそう

回答者
金子勝
今の日本に必要な「せっかち」

性格
せっかち

金子さんが遅れていると指摘する政策

今世界は環境エネルギー革命に進んでいます。自動車は電気自動車になり、再生可能エネルギーによって建物の構造も送電線網も変わろうとしています。各国は、新しい産業のフロンティアを切り開こうと政府主導の投資誘導策を競い合っています。ところが日本政府は、環境税や再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度などの本格的な政策をとらず、世界から取り残されようとしています。


勝間和代の
人生を変える
コトバ

問題は当事者が認めるまで悪化する


勝間さんの文章に出てくる病気
虫歯
花粉症(スギ花粉症)
メニエール病
難聴

DV
パワハラ


2009年07月19日

勝間本が売れてるわけ 
小柳学090719朝日新聞
読書
売れてる本

勝間和代著
起きてることはすべて正しい
メモ
働く20〜30代女性に多い勝間ファンは「カツマー」と呼ばれる。

勝間本がなぜ売れているのかの、解説として
・内容の大半は自身の成功体験から抽出した手法論だ。
先人たちの言葉と似通う言葉も多々ある。

私がさして目新しくもない、とした部分
・決定的に違うのは、読者が最初の一歩を踏み出しやすいその「構造だ」
即断即決法
勝間式人間関係の兵法
など

その内容を箇条書きにした上で
明日にでも行動を起こせる具体例を紹介する。
自身の愛用品の数々を写真付きで紹介

啓発本である。
・この種の本の常として、「なぜ売れるのだろう」と疑問に思う人も多いだろう。キーワードは、働く者たちの「孤独」ではなかろうか。
カツマ本がヒットし始めたのは07年4月、不安定雇用といった新自由主義経済のひずみが本格化してきた時期と重なる。上司も同僚もいない孤独な働き手たちにとって、「メンタル筋力が強い友人をもて」とか「自分の欠点を含めて好きになれ」といったカツマの言葉は強く響き、その本が売れているという事実が、読者間にある種の連帯を生じさせている。


評者・小柳学も愛読者だそうだ。
愛読者によるベストセラー分析。勝間ファンは働く20〜30代女性となると、若者向けの文章を読んであれこれ言うのは大人げないとかみっともないのかも知れない。
この事実をもっと早く知っていれば
be のコトバは読まなかったのだが、即断即決の参考になる情報だ。
今週からどうするか、悩みのるつぼの回答が面白いので、それ以上コトバが面白ければ良い分けだって、、、まるで即断即決になってない。






戻る